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スタティック・アプネアとは

タティック・アプネアとは、フリーダイビングの競技の1つで、呼吸を止め、プールなどの流れがない水面に浮き、呼吸を止めている時間を競う競技です。略称はSTAで、StaticからST、ApneaからAをとっています。Staticは、静的という意味です。

全てに通じるスタティック・アプネア

単純に水面に浮かび浮いているだけなので、競技内容は非常に地味です。しかし、このスタティック・アプネアの息を止めるという単純な行為は、すべてのフリーダイビング競技に必要最低限の要素でもあります。そのため、単純なゆえに奥が深い競技となっています。

スタティック・アプネアのやり方

スタティック・アプネアは、写真のようにバディと2人人組になって行います。これは、安全の確保とタイムを測るためです。それでは、スタティック・アプネアのやり方について順を追って説明をしたいと思います。

事前準備

バディと競技の前にいくつかの取り決めを行います。取り決めを行う項目は、「何秒または何分たったら合図をするか」ということと競技者が失神などをしてない証として「どのようなサインをバディに返すか」ということがメインとなります。

「何秒または何分たったら合図をするか」については、人によってやりやすい方法を選べることができます。例えば、3分までは30秒おきに、3分たったら、15秒おきに合図をしてもらう方法や、最初から最後まで1度を合図しないという方法を選ぶ人もいます。

最も多い方法は、最初のうちはできるだけ長い間隔で、自分の目指すタイムに近づいてきたら細かく合図をして貰う方法です。限界まで近づいたときに、合図が細かくなると、「次の合図まで」など目標を細かく設定できるためだと思われます。

息を整える

事前準備が終わったら、競技開始前に呼吸を整えます。一般的にはブリースアップ(準備呼吸)と呼ばれ、競技開始前に呼吸を整えることで、心拍数と脳など酸素を使う部位を落ち着かせ、できるだけ酸素を使わないリラックスした状態に持っていきいます。

最後の一呼吸と競技の開始

ブリースアップで呼吸と体を整えたら、最後の一呼吸をし水面に顔をつけ、競技を開始します。競技の開始タイミングは、競技者のタイミングに合わせて始めることができます。競技者が水面に顔をつけたら、バディはストップウォッチを使いタイムを測り始めます。

競技中

競技中は、事前準備で決めた内容で、バディが競技者へ何秒または何分か後に合図を送ります。合図は、体の一部を優しく触るなどできるだけ競技者の邪魔にならないように行うことが通常です。バディからの合図を受け取ったら、競技者はバディにブラックアウトなどをしていない証に合図を返します。この時の合図も極力酸素を使わないように指を少し動かすなどが主流になっています。

競技中の競技者は、できるだけリラックスした状態でいることを心がけます。リラックスしている状態は体の酸素消費量が少なくなるため、競技のタイムが伸びやすくなります。特に注意が必要なのは、肩周りの緊張と脳の思考です。脳の思考については、最も酸素消費が多いため、複雑なもの、複数のことを考えるとタイムが極端に短くなってしまいます。何も考えない瞑想の状態が最も好ましいですが、何かを考えてしまう場合は、一つの単純なことだけを考えるようにすると酸素消費量は少なくなります。

人によってどのような方法がリラックスしてタイムが伸びるのかは異なるため、自分にあったやり方を見つけるようにしましょう。

競技の終了

競技の終了と同時に気をつけないといけないことは呼吸です。限界まで酸素がない状態で活動をしていたため、リカバリーするための呼吸をゆっくりしっかりと行う必要があります。

フリーダイビングの競技は全て息を止めて行われるため、間違ったやり方をすると死の危険が高まります。そのため、各レコードは、限界値まで行ってしまった人の記録は危険とみなされるようになっています。具体的には水面上昇後、「I’m OK」と言い、目の充血など体の極端な変調をきたしていない場合のみ記録として扱われます。

スタティック・アプネアも同様のため、競技終了時は、とびきりの笑顔で「I’m OK」と言いましょう。

スタティック・アプネアの記録

フリーダイビングの競技は、年齢・体重などは関係ありませんが、性別では分かれてレコードを保持しています。ここでは、世界記録と日本人の記録に分けて紹介をしていきたいと思います。

スタティック・アプネアの世界記録

スタティック・アプネアの世界記録は、以下の様になっています。

  • 男子/Stéphane MIFSUD (FRA) 2009/6/8:11分 35秒
  • 女子/Natalia MOLCHANOVA (RUS) 2013/6/29:9分 02秒

男子では、フランスのStéphane氏が2009年に打ち立てた11分35秒が最長記録となっています。女子では、ロシアのNatalia氏が2013年に打ち立てた9分02秒が最長となっています。フリーダイビングの泳ぐ競技については、世界記録が機材の高度化やスキルの確率によって年々伸びる傾向にありますが、単純な息止めであるスタティック・アプネアでは、男子では10年近く記録が破られていないことになります。

また、ニュースなどで、11分を超える時間を見たことがある方もいると思いますが、それらは、「スタティック・アプネア」とは認められない内容のものであると思われます。例えば、マジシャン、デビッド・ブレイン氏の17分間は、水中に潜る前に、人口呼吸器を通して酸素を思いっきり吸って全身を酸素で満たしたりしているため、競技とは異なるためです。

スタティック・アプネアの日本記録

  • 男子/関谷 陽介さん 2013/06/29:7分51秒
  • 女子/廣瀬 花子さん 2016/02/11:7分3秒

日本人の方でも7分台までレコードを持っていらっしゃるかたがいます。毎日のトレーニングで7分までは難しいですが、少しでも自分の記録を伸ばしていきたいものです。

その他フリーダイビングに関する記事について

初めてフリーダイビングという言葉を調べている方には、こちらのフリーダイビングとはをご覧いただければと思います。

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